岩田剛典、邦画史に残るサイコキラーと絶賛!『死刑にいたる病』公開記念舞台挨拶



驚愕のサイコサスペンス映画『死刑にいたる病』の公開記念舞台挨拶が行われ、阿部サダヲ、岡田健史、岩田剛典、白石和彌監督が登壇した。(2022年5月7日 新宿バルト9)

鬱屈した日々を送る大学生の雅也(岡田健史)の元に1通の手紙が届いた。差出人は連続殺人事件の犯人であり、死刑判決を受けた榛村(阿部サダヲ)からのものだった。犯行当時、雅也の地元でパン屋を営んでおり、雅也も客として通っていた。「罪は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人は他にいることを証明してほしい」との願いを聞き入れ事件を独自に調べはじめるが、予想外の残酷な真相が明らかになる――。

連続殺人犯・榛村を演じた阿部は、完成した作品を最初に観たときの印象を聞かれると「面白かったですね」と話し、耳にした反応について「面白かった、もう1回観たいという声や、ポップコーンを途中で食べられなくなったとか」とリアルな声も受け取ったことを明かした。

岡田は「初めて自分の芝居を面白いというか、観てほしいと強く思えた。特に僕の世代の方々には観てほしい」と自信をのぞかせ、「周囲からは今までになく褒められた」と少し照れながら明かし、岩田も観たときの印象を「少し食欲がなくなりましたね(笑)本当に面白くて観ごたえのある映画で、すごいものを観てしまったなと。阿部さんの役は邦画史に残るインパクトのサイコキラー」と絶賛。

役作りについて阿部は「普段のパン屋さんにいる時は普通に演じました。普通の人に見えるように。普通・・・普通ってなんですか。晴れときどき殺人みたいな感じで(笑)」と、役柄のサイコパスらしい表現で面白おかしく説明した。

謎の男を演じた岩田は劇中では長髪姿で登場しているが、エンドロールを見て「あれ、岩田いたっけ」と言われていることを明かし、オファーについて「こういった役柄は新しいチャレンジでした。(長髪にすると)母親に似ているなと。母親似なんですよ、面影あるなと」と母親似であることに客席からは驚きの声があがった。

本作のタイトルにちなみ、『病的にハマっていること』のエピソードを披露することになり、阿部は「爪をよく見るようになった。爪が顔に見えてくる。左薬指の爪が天海祐希さんに見えてくる」と話し、爪を見つめて「ねえ、天海さん」と語りかけて笑いを誘った。また、岡田は料理にハマっており、岩田はべランピングと答えた。

最後の挨拶で白石監督は「サイコスリラーなんですけど中毒性が高くて。何度か観ると色々ひっくり返って見える作品」と話し、岡田は「重い映画ですけどみなさんの人生にちょっとでも刻まれたら幸いです」と呼びかけた。

取材・撮影 南野こずえ

配給:クロックワークス
©2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
全国公開中

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